パーカーの廉価万年筆を代表するモデルである。
講義でのノート取りから、メモに殴り書きにと活躍してくれる。インクの吸入は、実家でパーカーの古いコンバーターを数本発見したのでそれを使用。これは、現行のつまみを回して吸い上げるタイプでなく、少し古いゴムサックを押し込んだ反動で吸い上げるタイプ。
パーカー45はペン先が簡単にはずせる。実家には、父が使っていた昔のパーカー45があったのでペン先だけ抜き、取り替えたりしている。
キャップは嵌合式。ペン先はステンレス。カートリッジ・コンバーター両用式。定価5250円。
フランスはウォーターマン社のWaterman C.F.というモデル。
父から譲り受けた万年筆。古い物だが本体はとても綺麗。しかし、受け取った当初は筆記不能の状態。原因はコンバーターが破れており、インクを吸い上げることが出来ない事。そこでコンバーターを手に入れるべくインターネットで検索をかけたところ、このCFというモデルは現行では無い。それゆえコンバーターも在庫のみで生産されていない事実が判明。 また、検索を進めていくと、CFというのはカートリッジフィラーの略でありウォーターマン初のカートリッジ式万年筆というところまで分かった。
せっかく譲り受けた万年筆。書けないまま放っておくわけにはいかず、地元商店街に昔からある万年筆のお店へ。万年筆を差し出し、コンバーターが欲しい旨を伝える。しかしその店を経営されている老夫婦から 「あ〜これはCF用だね。これはもう置いてないのよ。」 との回答。 落ち込んでいると、 「もしかしたら丸善さんにおいてあるかも。」さらに、 「もし置いてなくても浸けペンとして使いなさいよ。」と アドバイスをくれた。そしてその足で丸善へ。 丸善の店員さんに尋ねると、在庫の確認をして、あれば取り寄せてくださるとの事なので2本注文する。これで一件落着・・・・と思われたのだが後日談がある。
およそ2ヵ月後、取り寄せできた旨の連絡があり、はやる気持ちを抑えつつ丸善へ。 コンバーター2本を受け取り、待ちきれず、駐輪場で挿してみる。しかしコンバーターを入れるも、同軸と、コンバーターを挿したペン軸が合わない。 旨く挿し込めていないのでは、とコンバーターを抜こうとするも、抜けない。完全にペン軸と一体化。半泣きで、店へ引き返し、店員さんへ事情を説明。 すると、メーカーに問い合わせて下さるということで、万年筆ごと預けることに。
数日後に連絡が入る。どうやらコンバーターの形状が少し太かったらしく(不良品?)、同化から解除されたペンと、確実に適合する2本を手に入れることができた。 しかも、インクカートリッジ1本と丸善のポイントカードにポイントを再度頂き、本当の一件落着。
せっかく筆記可能になった万年筆だが、現在はトレーで仮眠中。 父が言うには、以前、落としたことがあるらしく、そのためか幾分インクフローも良くないし、私の筆記角度と合わない。自分でペン先を弄る勇気も技量もないので、ペンクリニックの機会を待つ。
ペン先は18k。カートリッジ・コンバーター両用式。値段は不明。
1953年革新的な新モデル、C.F.(カートリッジフィラーの略)がセンセーショナルに登場、このモデルによってそれからの27年間のトップラインが運命づけられた。デザインはGEの工業デザイナーによるもので未来的なスタイリングのものだった。 先端でなだらかに結合する2つのアームを持ったクリップデザイン、握りの部分には金属の意匠的なインレイワークが施され、クリップからペン先に至るデザイン的なハーモニーを基調としていた。 このデザインはどこかロケットを思わせるものだった。初期のC.F.モデルはゴールドやシルバーで作られたものと、ブラック軸にゴールドかシルバーの金具のついたものがあった。 C.F.によってヨーロッパマーケットのリーダーとしてのポジションを確保することができた。 長い間にC.F.モデルにはさまざまなバリエーションが生まれている。バーレーコーン、モアレ、刻みのあるもの、クロコダイル、さらにラッカー仕上げのものである。(『万年筆 Vintage and Modern』(同朋舎,1991年)、FRANCE〜Wartermanの章より)
無印良品で売られている万年筆。 しかし、これが安いと侮れない。とても書き心地が良い。 インクが漏れるというトラブルもあるようだが、私のは特に問題無し。線幅は太めとよく言われるようだ。確かに国産万年筆のFニブと比べると太いものの、ミニ6穴サイズのシステム手帳にも書き込めるし、就職活動での履歴書もこの万年筆で記入した。むしろ、細かい字を書く時に出番が来るペンである。
カートリッジはペリカンなどのヨーロッパ標準タイプ。コンバーターはペリカンやロットリングが適合する。ちなみに私は、ロットリングのコンバーターを使用している。
ペン先はドイツのシュミットというところが作っており、OHTOの万年筆もシュミット製のペン先を使うなど、コストパフォーマンスに優れたペン先だと思う。
キャップは嵌合式。ペン先はステンレス。カートリッジ・コンバーター両用式。
明治・大正時代のインキ止め式構造の万年筆である。首軸を外し、胴軸にスポイトでインキを直接注入し、尻ねじでインクの流れを調節する。閉めたままだとインキ止めによってインキが流れない構造になっている。
ペン軸は酒井栄助さん、ペン先は兜木銀次郎さん、化粧塗りは高橋吉太郎さん、組み立て・調整は土田修一さんによる手造りの物。残念ながら現在は、兜木銀次郎さん、高橋吉太郎さんはすでに亡くなられ、酒井さん、土田さんのお二人が「手造りインキ止め式万年筆」を造っていらっしゃるそうだ。
この万年筆も父から譲り受けた。手造りの温かさを感じる。使ってみるとインクの調整が難しく、尻ねじから漏れるインクで手も必ず汚れてしまい、なかなか旨く使いこなせないので調べると、インク止めコルクの経年劣化というのが考えられる。インキ止め式万年筆は使わないときは水に入れて保管するのがセオリーらしいのだが、実家で長い間、放置されていたようだ。保証書が付いていたので、お金の用意が出来たら問い合わせてみようと思う。
キャップはねじ込み式。ペン先は14k。インキ止め式。
手造り万年筆でも取り上げています。
ドイツはペリカン社のフラッグシップモデル、スーベレーンシリーズの800。とても評価の高い万年筆だ。さすが書き心地は素晴らしい。少し多目のインクフローですらすらと気持ちよく筆記できる。これ1本で、ペリカンの虜になってしまった。
当然、自分では買えるはずの無い万年筆だ。父のお下がりである。高価なので家専用になっている。ただ、少し私には少々重量があり過ぎるかも。サイズが小さくなるM400が欲しいと思っている。
キャップに、W.GERMANYと刻印されているので、ドイツ統一以前に生産されたようだ。
キャップはねじ込み式。ペン先は18k。インク吸入式。定価52500円。
ペリカンの万年筆でも取り上げています。